2017年12月4日月曜日

ORCAでの診療行為の入力


前回、プリンタの導入が無事に終了し、ORCA内で印刷処理が行うことが可能になったので、
今回はいよいよ診療行為の入力を試みることにした。目標としては、処方せんの印刷までを行うにあたっての一連の流れを把握しておきたい。
また、プリンタについてだが、前回のブログに記載されているWeb管理画面「http://172.16.108.251:631」から下記の図1の様にこれまでプリンタが受け付けた印刷処理一覧を
参照する事が出来るため、今後予期せぬ不具合が生じた場合はこちらを確認するようにすると良いだろう。
図1 プリンタのジョブ受付履歴
それでは早速ORCAを起動し、「診療行為」を選択する。
今回はORCAのマニュアルに存在する投薬の頁を参照しながら、手順に沿って入力を行う。
主なルールとしては、内服薬や頓服薬、外用薬を処方する際、その薬にあった診療種別区分をはじめに入力する必要がある事。内服薬であれば「.210」、頓服薬であれば「.220」、外用薬であれば「.230」といった具合だ。
また、診療行為で入力を行う場所は全て「入力コード」の場所にのみ限られる。他の場所は入力自体は出来るのだが、適応はされないので注意されたい。
医薬品を追加するには医薬品コードを入力する必要があるのだが、ORCAには入力コードに文字を記載し、Enterを押下すると、専用のウインドウを表示し、条件に合致した医薬品を検索するといった機能が備わっている。大変便利な機能ではあるが、注意点として、ひらがな、カタカナを区別して検索してしまうので、検索を行う際にはひらがなのものであればひらがなで、カタカナのものであればカタカナで検索しなければならない。
図2 診療行為入力図1

上記の図2は内服薬の記載を行ったものであるが、図中の赤線、青線で示している様に、医薬品の場合医薬品コードの後ろに数字を記載すると錠数が記載され、アスタリスク(*)の後に数字を記載するとその日数分処方されることになる(入力方法)。ただ、問題として名称の先頭に示されている*は恐らく一つのグループとして合算されるようなのだが、図中の「レスプレン錠20mg」は「*内服薬剤」に含まれているのに対し「【先】ムコソルバン錠15mg」は先頭に*がついており、独立してしまっている。
どうやら、複数の薬剤を一剤として合算するには、図中の青線の記載をしてはいけないようだ。
ではどの様にして合算するのかというと、入力コードに「Y03」と入力し(このYは大文字でなければならない)、下記の図3から処方した薬の服用コードを選択する。
図3 「Y03」を実行した検索結果
図4 診療行為入力図2
そして、上記図4にも示されている通り、服用コードに先程と同じように「*処方したい日数分」を記載する事で、複数の薬剤が一剤として合算された。



図5 診療行為入力図3
そして、大体の仕様が把握できたところで、図5の様に入力を充実させた訳であるが、ここで
もし入力に不備があった場合、21に新たな薬剤追加できるのか?削除はどのようにするのかが
疑問点となった。調べてみると、入力コードに
といったコマンド一覧が存在する事が分かった。行追加は例えば図5のムコソルバン錠のコードに入力を行うとその上に行が挿入され、薬剤削除は入力した薬剤が含まれるグループを全て削除するといったものであった。(例えばレスプレン錠のコードに入力した場合、21が全て削除される。)
検索ウィンドウはそのまま検索ウィンドウが表示されるものであるが、//の後に検索したい単語を入力しても検索ボックスに入らず、ただそのまま検索ボックスが表示されるだけなのであまり意味を感じないコマンドであった(詳細については「診療行為コードの検索」を参照)。
疑問点としては、削除した薬剤などを元に戻す様なコマンドが見受けられない事であった。
少々不便ではないだろうかと感じる。
また、図5の左上の院外ボタンを押下すると院内、院外処方を切り替える事が出来る。

行挿入関係のコマンドも把握した事で、いよいよ本日の目的である処方箋の印刷に取り掛かりたいと思う。薬剤削除コマンドの関係で上記の内容とは少々入力内容が異なるが、右下にある[登録]ボタンを押下する事で、診療行為の登録が行える。
図6 自動算定画面
登録を行おうとした所、図6のような画面が表示された。どうやら加算算定が行える場合に記載漏れ等をしていると表示される機能のようだ。これにより記載漏れが防げるので大変便利な機能である。
図7 確認画面
自動算定画面から先に進むと、上記の図7のような画面が表示された。確認画面であり、
本当にこれで間違いがないかを確認する画面なのであろう。特に間違いがなければ[登録]ボタンを押下し、診療行為を登録する。
図8 確認画面2
確認画面から先に進むと、上記図8の入金方法や、処方せん、薬剤情報等の発行画面が表示された。処方せんの選択を「1 発行あり」に設定し、登録を行った。これで処方せんの印刷が出来たかと思っていたのだが、何故か「請求書兼領収書」しか印刷されなかった。
何故印刷されなかったのか疑問に思い、マニュアルを再度確認した所、マニュアルは院外処方せんとして作成していた事が分かった為、図5の左上にある[院内]を[院外]に変更し、同じ手順で印刷を試みた。すると今度は無事に「請求書兼領収書」、「処方せん」が印刷された(「処方せん,薬剤情報提供書の再印刷」参照)。
このことからどうやらORCAでは院内処方せんを印刷しない様に設定されているのではないだろうかと考えさせられた。
また、薬剤を入力している際、Do処方はどの様にして行うのかが疑問に上がった。
一度入力したコードをまた1から入力させられるのは非常に手間であるため、何かそういった機能が備わっていないかを探してみた所、診療行為の右上に位置する「Do検索」というものがそれにあたった。番号を指定し、Enterを押下すると、以下の図9の様な画面が表示され、処方内容の確認をする事ができる。
図9 Do検索
ここで上記の図に赤線で示されている番号選択に処方したい番号を入力、もしくは上の処方内容の番号をクリックする事で、以下の図10のように前回の処方内容を貼り付ける事が出来た(詳細は「DO検索からの入力方法」を参照)。
図10 Do検索を用いた診療行為入力図
今回はORCAの扱い辛さに振り回される事となったが、無事に処方せんを印刷するという目標を達成する事が出来たので良かった。次回は注射についての算定を行えるようにしたい。
また、今回は行わなかったが、処方せんの頁を参照すると、処方せんに対して何か注意事項やコメントを記載する事が出来るという事が分かった。もし何か記載する必要がある場合はこの方法を活用していきたい。

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