2017年11月15日水曜日

プリンタドライバの導入

前回、無事にリモートデスクトップ環境の構築と、Webサーバーの設定が完了したので、
今回はwebサーバ上に存在するマニュアルを参照しながら、リモートデスクトップを用いてプリンタの導入を試みる。
前回マニュアルを設置した以下のURLからマニュアルへ移動する。
http://172.16.108.251/~w3415039/guide-lips4-3.4x/frame_htmls/home.html
マニュアルを読み進んでいると、前提条件として、
CUPSバージョン1.2以降
Ghostscript
上記の二つのソフトウェアが必要だということが判明した。
また、CUPSはLinuxの標準的な印刷システムであり、Ghostscriptはページ記述プログラム言語である。
リモートデスクトップ環境から、端末を起動し、以下のコマンドを実行し、インストールされているかを確認した。
dpkg -l cups
図1 dpkgを実行し、cupsがインストールされているか確認
dpkg -l ghostscript
図2 dpkgを実行し、ghostscriptがインストールされているか確認
図1,2より、cups,ghostscriptのどちらともインストールされていることが確認できた為、前提条件は
クリアしている事が分かった。
また、今回の件とは関係がないが、dpkgコマンドを指定する際、「dpkg -l |grep ファイル名」と指定しようとした所、パイプ(|)が上手く入力することが出来なかった。これは、どうやらリモートデスクトップ環境において、キーボードの設定が日本のものではない為ではないかと思われる。
環境整備が整ったところで、いよいよプリンタの導入を行うことにした。
インストールを行うファイルはinstall.shというものであった。
この「.sh」ファイルというものは、windowsにおける「.bat」ファイルのようなものであり、
数多くのコマンドが格納されているファイルである。
以下の図3、実際にどのようなコマンドが格納されているかを「cat」で確認したものである。
図3 catでinstall.shの中身を閲覧

.shの中身を確認したところで、install処理を行う。今回は省いているが、インストールを行う際は事前に「apt-get update」を行ってパッケージリストの更新を行ってからインストール処理をするといいだろう。また、マニュアルでは管理者権限で実行するように記載されていたが、管理者権限に切り替えると自動でディレクトリの移動を行い、またインストールファイルが存在するディレクトリに移動するのが非常に手間である為、今回は普通にインストール処理を行うことにした。
sudo ./install.sh
ファイルの実行を行う際は、カレントディレクトリ内であっても上記の様にパスを指定し、実行する必要がある。
図4 install.shを実行した結果
コマンドを実行すると図4の画面が表示された。yを押下しインストールを続行。

図5 インストール処理の終了
インストールが無事終了すると、図5のような画面が表示された。これでドライバのインストールが
完了したので、次にyを押下し、プリンタの登録を行う。
図6 プリンタの登録画面
図7 追加可能なプリンタ一覧
図5からyを押下し、しばらくすると、図6が表示された。マニュアルの指示に従い、左下の追加ボタンを押下、すると図7の画面が表示された。これは追加可能なプリンタ一覧なのだが、今回インストールしたいプリンター「Canon LBP8710」が何故か表示されていなかった。
対処法もマニュアルに記載されておらず、仕方がないので登録を一旦中断し、
日医標準レセプトソフト Ubuntu 16.04 LTS(Xenial Xerus)のインストールドキュメント(HTML版)
の方法でORCA側では登録できないかを試みた。
まず、プリンタの導入を行う際、設定ツールと追加ドライバの導入が必要とのことで、以下のコマンドを実行した。
sudo apt-get install -y system-config-printer-gnome foomatic-db foomatic-db-gutenprint 
図8 コマンド実行結果
上記のコマンドを実行した結果、図8のような処理が実行され、しばらくすると無事に導入が完了した。また、コマンドを実行する際、リモートデスクトップ越しだと、Windows上でクリップボードに貼り付けた文章をペーストする事ができなかった為、このコマンドはTeratermで実行している。この問題もいずれ解決するべき問題だろう。
図9 LPDネットワークプリンタの設定
その後、説明に沿って設定を行っていく。LPD設定のホスト名には、プリンタのIPアドレスを入力する。
図10 PPDファイルを参照しようとしている図
その後、PPDファイルを要求されるが、図10にあるドライバが存在する「linux-lips-drv-v340-jp」ファイルの中にPPDファイルが存在するか確認したが、残念ながら見つけることができなかった。
図11 ネットワークプリンタ一覧を参照している図
PPDファイルが存在しないため、この方法でも導入を行うことができなかった。
そこで、図11の様にこちらのネットワークプリンタ一覧から「Canon LBP8710」が存在するかを確認したが、やはり一覧には存在しなかった。結果、今回はドライバの導入だけで留まる残念な結果となってしまった。次回ではこの問題の解決と、プリンタの登録を行えるようにしたい。

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